職業のお話を聞く会
少し前の事ですが…
毎年、地元の小学校、中学校のキャリア教育で、調理師の仕事についてお話させていただいておりますが、今の仕事の話をしたところで、子供たちが社会に出るころには時代錯誤もいいところでしょうから、AI(人工知能)のお話を少ししてきました。
今はすっかり時代が変わっている
昔は、技やレシピは見て盗むか、信頼関係を作って教えていただくか…みたいな感じでしたが、今やそんなもん、インターネットで検索すればいくらでも出てくるし、ご丁寧に動画までついてる!
手術を出来る医療ロボットが開発されてるくらいだから、お料理ロボットならぬ、お料理3Dプリンターのようなもの(笑)もできてくるんじゃないでしょうか!?
そんな時代に人間に出来ることはなんでしょうか?
おもむき(目に見えない何か)を出すことくらいかもしれません。
3次元的ではない、目には見えないけど、感じるもの。
お母さんの手料理の良さは何か?
手作りの良さは何か?
あたたかさや優しさ、愛情みたいな、目に見えないけど感じられるもの…
料理には作り手の氣が入る。これで実は大きく味が変わります!
おそらく、こういうものは人間にしか出せないんじゃないかな!
そして、そのような料理を作れるようになるには、感覚・感性を磨くこと!!
そのためには、いろんな体験をして、しっかり味わって、感じて、素晴らしいものをいっぱい感覚として知っておくことが大事。
そして、思いやりや優しさをもって生きること。
感謝できるというのも人間的感覚の一つ。
そういうのを大切にしてくださいねと。
素晴らしい体験をいっぱいさせてあげるのが教育
感じた以上のものを表現することは出来ない。
どこまで深く感じられるか分からないが、それを掘り下げるチャンスをくれるのが体験だ。人によって感動するツボが違うように、人それぞれ感性のアンテナは違う。いろんな体験をするうちに、感性のアンテナが反応する方向が、なんとなく掴めてくるはずだ。
人間、体験したことは、まず、忘れない。
その感覚を表現することで、エネルギーを伝播(共有)させることが出来るのが人間の隠れた能力でもあるのです。感動は伝わったりしますね。
そういう意味で言うと、感動体験が多いほど、人は豊かになれるのかもしれません。