まなたま日記 人生転換のひみつ

今までとは「違う人生」を生きる為の知恵袋

絵画と、アート・芸術の違い 一流の画家はやはり凄い!!

今回はアートについて書いてみたいと思います

先日、松井守男画伯の講演会に行く機会がありました。

松井画伯はフランスに渡って50年の画家で、抽象画を主に書かれていますが、フランスでは光の画家と呼ばれ、勲章を受章し、ゆくゆくはルーブル美術館に作品が展示されることが決まっているという、巨匠といってもいい一流の画家です。
日本人でこういう方がいらっしゃるんですね~

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松井画伯の新作「松井ブルー」
最初は違う作品名が付いていたようですが、フランス政府から「松井ブルー」と名付けるようにと言われたらしいです。

フランスという国は、それだけ「芸術」というものに対して、深く大事に捉える・扱うという文化があるのですね。松井画伯の独特の手法・作画は「松井アート」と言われ、その世界では認知されているとのこと。

このブルーの色は、画伯が絵の具の色を独自に作られたとのことで、この色を作り出すのに50年かかったと言われていました。物凄い努力と積み重ねですね。

とはいうものの、抽象画ってわかりにくい!?

抽象画って何を描こうとしているのだろうか??

昔、美術の時間に資料集なんかで抽象画を見たことはありましたが、さっぱり意味がわからなかった。
まぁ、私にそういうセンスが無かったのかもしれませんが…。
その後、あまりそういう分野に興味を持つことも、ご縁をいただくこともなく、過ごしてきたのですが、2年ほど前に、ひょんなご縁から、画伯の作品を見ることになったのです。


その時の衝撃は今でも忘れません。
作品の規模も2m×10mという想像を超えた大きさでビックリしたのですが、その作品から流れ出してくるエネルギーが凄かったのです!

その頃には、私も氣やエネルギーを感じながら、自分の本職である「料理」を作っていましたから、作品の前に立った時に、そういうものをガッツリ感じたんですね。
「なんじゃぁ、こりゃぁ!!!」「次元が違う」「3次元じゃないものを描いている」というのが、その時の率直な感想でした。

その展示会のお世話をされている方に感想を伝えると、「わかりますか」と言われ、作品がどのようにして出来上がっていったかを教えていただけました。

まず、最初に、人の顔が浮かんできたので、それをキャンバスに描いていると、その周りに次々と他のものが浮かび上がり始め、それをキャンバスにどんどん描いていった、すると、また、浮かび上がってくるものがあって…を繰り返しているうちに作品が出来上がっていったと言うのです。

そして作品の裏側を見せてくれました(裏なんて普通見れない!)
裏から透かして見ると、最初に描かれていたものが見える。(裏からだと、それがいちばん手前になるので)そして、その向こう側に新たなものが書かれ、塗られていった経緯が見て取れました。

で、再度表側から見た時に、いちばん表面に描かれているものは「最初に描かれたものから迸り出るエネルギーなのでは!?」と感じたのです。

抽象画は、形のない「エネルギー」を描き手が受け取った色彩感覚で2次元キャンバスに映し出したもの。通常は見えないエネルギー的なものを表していたのですね。

それ以来、料理の面でも「素材の奥行き・もっと奥にあるもの」を感じることをさらに意識するようになりました。


画伯は、やはり異次元

そんなご縁があった画伯にリアルに会えるということで、講演会に行ってきたのですが、まとっているオーラというか空気感が半端ない!非常にクリアーでエネルギッシュ!!78歳とは思えない若さ。

実年齢は、肉体年齢と精神年齢を足して2で割ったものだと言われていましたが、その通りなんでしょうね。

そして「流行りすたりがあるものはアートではない。ずっと残っていくもの、人を感動させるものがアートだ!」
「上手い、下手なんて言っているものは、あれは絵画ですね。絵画と芸術は違う」
「周りに合わせることはない。宇宙人として生きたらいい。自分のスケール狭めないこと!」
みたいなことも言われていました。

また、画伯の作品の特徴として「」という漢字が書き込まれているということ。

この「」という漢字はフランス人には芸術的に見えるんだそうです。

その「」の漢字を始めて作品に書き込んだのが、広島の原爆60年の式典にご縁があって作品を書かれた時の事。平和を訴えるべく作品を描こうとしたのですが、悲惨な状況を絵では現し切れず、キャンバスの中に文章を添えたんだそうです。

すると、その中にあった「」という文字が漢字の分からないフランス人の目に止まり「これは何だ!!」と。見える人には光って見えたらしく、そこから、光の画家と呼ばれるようになっていったんだとか。(上の松井ブルーの作品の中にも所々、愛という漢字が書きこまれていますよ。見つけてみてください)

あと、作品が出来る過程について「最初、思い浮かんで描き始めると、後は勝手に手が動き始めるんだ」と。「だから、私は描かされているんだよ」というような話も。
俺が描いているとか、自分の功績は~~みたいな話が一切出ない。

「50年コツコツコツコツやってきたらこうなった。私は芸術家の家の出身ではないし、誰でも50年コツコツやればこうなれるんだよ!」と。


いやいやいや、普通の人は50年もコツコツとか出来ないから(笑)えらいことをサラッと言うな~なんて思いながら話を聞いていましたが、最後に面白い?私的に興味深いお話が聞けました。

悪魔が出てくる!?

そんな画伯ですが「悪魔」に遭遇することが多々あるんだそうです。
「え?なんで??そんな神がかり的な人のところに悪魔なんて出るの??」

と思って聞いていたのですが、出るタイミングが決まっていて、作品が仕上がる寸前に出てくるのだとか…。

女性が出てきたり、ときには叫び声みたいなのが聞こえたり、あまりにひどくてエクソシストに来てもらったこともあるとか(エクソシストって実在するらしいですよ)
とにかく、作品の仕上がりを邪魔しに来る。

ただ「それを乗り越えた時、本物が現れる
天使が祝福してくれたかのごとく素晴らしいものになり、感動を呼ぶ作品になるんだそうです。

次元を超えるような作品、感動を呼ぶ・見えない何かを揺り動かすような作品、今までにない規格外のものが世に出るときは、必ず抵抗が起こると。それはいろんな形をとって現れる。

物理的な妨害もあれば、精神的な誘惑、圧力、ストレスがあったり、それが直接的に頭に浮かんでくることもあれば、誰かに乗り移って!?そそのかしたり圧力をかけてきたりすることもあるそう。

何か新しいことを始めようとするときに起こる「周りからの抵抗」は悪魔の仕業かもしれませんよ!?

で、画伯曰く、「悪魔が来ないと本物じゃない」と。
この感覚が凄いですね。
そして、そこで逃げてしまうのか、信じて闘い続けるのか。神様は必ず見ていると。

こういう話を聞いていると、そういう世界・次元の違う世界を知らせる為に、役割を持って生まれてきた方のようにも思えます。

やはり、本物は凄いですね。こういう本物の人と作品をリアルに体感できたのは、非常に良い機会でした。